孤独女と王子様
☆Kissの意味~side YUI~
水曜日。
イベント後も休みがなく疲れていた私は、剛さんに"今週は読書タイムにしよう"と連絡し、剛さんの到着を部屋の掃除をしながら待っていた。
午前11時、剛さんが来た。
いつもより遅め。
『遅くなっちゃったね。ランチかディナーにどうかと思って持ってきたんだけど』
と、剛さんが紙袋を私に見せた。
私は"何?これ"と言って紙袋を開けると、中には折詰にされたお弁当。
『知り合いのフランス料理店の人が、昨日の残りを提供してくれたんだ』
剛さんによれば、そのお店はお母さんである三枝里絵子さんの所属事務所の近くにあり、常連でよく行っているお店。
余った料理を提供してもらえることを知っていたので、お昼は私にご飯を作らせないようにお店の人に頼んでくれたらしい。
『今日はなるべくゆっくりしようよ、ね?』
剛さんは私に気を使ってくれている。
「ありがとう。今日は剛さんにもラブストーリーを読んで貰おうと思ってオススメを買ってきたよ。私はもう読んだけど」
年齢差のある男女のすれ違いながらも徐々に心を通わせていくストーリー。
なんだけど…剛さんの反応があまり良くない。
イベント後も休みがなく疲れていた私は、剛さんに"今週は読書タイムにしよう"と連絡し、剛さんの到着を部屋の掃除をしながら待っていた。
午前11時、剛さんが来た。
いつもより遅め。
『遅くなっちゃったね。ランチかディナーにどうかと思って持ってきたんだけど』
と、剛さんが紙袋を私に見せた。
私は"何?これ"と言って紙袋を開けると、中には折詰にされたお弁当。
『知り合いのフランス料理店の人が、昨日の残りを提供してくれたんだ』
剛さんによれば、そのお店はお母さんである三枝里絵子さんの所属事務所の近くにあり、常連でよく行っているお店。
余った料理を提供してもらえることを知っていたので、お昼は私にご飯を作らせないようにお店の人に頼んでくれたらしい。
『今日はなるべくゆっくりしようよ、ね?』
剛さんは私に気を使ってくれている。
「ありがとう。今日は剛さんにもラブストーリーを読んで貰おうと思ってオススメを買ってきたよ。私はもう読んだけど」
年齢差のある男女のすれ違いながらも徐々に心を通わせていくストーリー。
なんだけど…剛さんの反応があまり良くない。