孤独女と王子様
ドキドキして、爆発しそう。

だから剛さん。
あともう少しなの。

もう少しだけ、私と"友達"でいて…

『ランチ、しようか』
「うん」

私達は高級フランス料理店の残り物弁当に舌鼓を打ち、午後はいつものように読書に更けた。

帰り際、ドアの前で、

『どんな由依ちゃんでも大好きだから、僕を信じて』

と、今日3度目のキス。

「ありがとう、剛さん」

私の言葉に、剛さんが笑って頭を撫でてくれた。

『土曜日、いい報告を待ってるよ』

私も、剛さんに前向きな話が出来るといいな。

そう心から思った。
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