孤独女と王子様
『色々、ありがとうな、剛』
「僕は別に何もしていませんよ」
本当に僕は何もしていない。
親子の再会に向けて動いたのはケン兄さんなんだから。
『今、健吾たちがいなくなってから、由依から聞いたよ、お前のこと』
由依ちゃんは僕がここに来ることを知らないのに僕の話を舟さんにしてくれたんだ。
些細なことかも知れないけど、僕にはそれが凄く嬉しかった。
『私も、聞きました』
律子さんが言う。
『もっと、自分の気持ちに素直になってもいいんじゃないか?ふたりとも』
舟さんが"ふたりとも"と言うわりには、僕の目を見ている。
僕がしっかりしろっていうことを言いたいんだろうな。
律子さんがモツ煮込みとお茶を出してくれた。
「ありがとうございます」
お腹空いているせいもあるけど、モツ煮が胃に染みわたって、コクがあって美味しい。
『お口に合いますか?』
「はい、とっても美味しいです」
『良かった。でもそれだけじゃ足りないでしょ?』
と、お母さんはご飯も用意してくれた。
「僕は別に何もしていませんよ」
本当に僕は何もしていない。
親子の再会に向けて動いたのはケン兄さんなんだから。
『今、健吾たちがいなくなってから、由依から聞いたよ、お前のこと』
由依ちゃんは僕がここに来ることを知らないのに僕の話を舟さんにしてくれたんだ。
些細なことかも知れないけど、僕にはそれが凄く嬉しかった。
『私も、聞きました』
律子さんが言う。
『もっと、自分の気持ちに素直になってもいいんじゃないか?ふたりとも』
舟さんが"ふたりとも"と言うわりには、僕の目を見ている。
僕がしっかりしろっていうことを言いたいんだろうな。
律子さんがモツ煮込みとお茶を出してくれた。
「ありがとうございます」
お腹空いているせいもあるけど、モツ煮が胃に染みわたって、コクがあって美味しい。
『お口に合いますか?』
「はい、とっても美味しいです」
『良かった。でもそれだけじゃ足りないでしょ?』
と、お母さんはご飯も用意してくれた。