孤独女と王子様
「由依さんは色んな苦労があるからこそ、仕事に対して真摯に取り組み、その結果取引先の会社やわかば堂書店内からも絶大な信頼を得て、神戸由依と言う人間を知らない出版社の営業はいないくらいだと、兄から聞きました」
『そんな、オーバーだよ』
由依ちゃんは俯いてしまった。
「僕はそんな由依さんの初対面はその"書店員"としての姿でしたから、より輝いて見えたのだと思います。いや、過去形ではなくて、今だって僕にとってはどんな女性よりも美しい花です」
『お前、よくそんなことが言えるな』
「僕はきっと、由依ちゃんに嫌われたら、一生誰とも付き合わないと思う」
すると、由依ちゃんが俯いていた顔を上げた。
『剛さん、もう大丈夫だよ』
「え?」
『だから、もう大丈夫。剛さんを疑ったりしない。信じているから』
「じゃぁ・・・」
すると、舟さんが由依ちゃんの前に腕を出してきた。
『ちょっと待った。この先は2人だけのところでやってくれ。俺や律子の前で話す内容じゃないだろ』
『そんな、オーバーだよ』
由依ちゃんは俯いてしまった。
「僕はそんな由依さんの初対面はその"書店員"としての姿でしたから、より輝いて見えたのだと思います。いや、過去形ではなくて、今だって僕にとってはどんな女性よりも美しい花です」
『お前、よくそんなことが言えるな』
「僕はきっと、由依ちゃんに嫌われたら、一生誰とも付き合わないと思う」
すると、由依ちゃんが俯いていた顔を上げた。
『剛さん、もう大丈夫だよ』
「え?」
『だから、もう大丈夫。剛さんを疑ったりしない。信じているから』
「じゃぁ・・・」
すると、舟さんが由依ちゃんの前に腕を出してきた。
『ちょっと待った。この先は2人だけのところでやってくれ。俺や律子の前で話す内容じゃないだろ』