孤独女と王子様
「お仕事お疲れ様。剛さんすごくカッコ良かったよ。同期の女の子たちは剛さんのことカッコいいって言ってたよ」
『言ったの?僕と由依ちゃんのこと』
「言ってはないけど、キスマークのせいで、彼氏がいることはバレた」
『効果てきめんだね、キスマーク』

そう言うと、キスマークの辺りを指で触り、その後は再び胸を片手で揉み始めた。

唇が腫れるんじゃないかと思うくらい、キスの嵐。
角度を変え、激しかったり、啄ばむようになったり。

そんなキスが終わったのは、剛さんの

『このままだと、由依ちゃんと最後までシたくなっちゃうから、続きは帰ってからだね』

最後に"由依ちゃん、可愛い"と軽くキスをされて、私は剛さんから解放された。

『このまま帰ろう』

と、私も一緒に従業員通用口から出て行った。

翌日の日曜日は私も剛さんも仕事だったけど、

"由依ちゃんが極上に可愛いので有罪"
とか言って、ワンピースを脱がしてそのままなだれこみ、なかなか剛さんが私を寝かせてくれなかった詳しい状況は、ここでは省略した方がいいと思う。
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