孤独女と王子様
しかも今は由依ちゃんという存在がいるので、さらにその脅しがやかましくなった。
由依ちゃんはキッチンに興味があるみたいだ。
いろんな扉や引き出しを開けている。
『大きな冷蔵庫だね。業務用みたい』
楽しそうに話す由依ちゃんに、
「由依ちゃん、まずは君だけでもここに住まないか?」
『え?』
僕の提案に驚いた様子の由依ちゃん。
「ケン兄さんの言う通り、今のアパートは危ない。確かに通勤にはあそこの方が便利だけど、ここだって明宿駅から2駅しか離れていないし、駅からだって徒歩3分。ここ21階には他に住人はいないし、オートロックなうえ、エレベーターも20階以上行きの専用エレベーターだし、しかも専用のカードをかざさないと21階のボタンが押せないようになっているんだ。セキュリティーは完璧なんだよ」
由依ちゃんはキッチンに興味があるみたいだ。
いろんな扉や引き出しを開けている。
『大きな冷蔵庫だね。業務用みたい』
楽しそうに話す由依ちゃんに、
「由依ちゃん、まずは君だけでもここに住まないか?」
『え?』
僕の提案に驚いた様子の由依ちゃん。
「ケン兄さんの言う通り、今のアパートは危ない。確かに通勤にはあそこの方が便利だけど、ここだって明宿駅から2駅しか離れていないし、駅からだって徒歩3分。ここ21階には他に住人はいないし、オートロックなうえ、エレベーターも20階以上行きの専用エレベーターだし、しかも専用のカードをかざさないと21階のボタンが押せないようになっているんだ。セキュリティーは完璧なんだよ」