孤独女と王子様
手前の部屋にあるキングサイズのベッドに寝そべった僕達。

「由依」
『なぁに?』

既に"甘えん坊モード"の由依ちゃんなので、僕の体に引っ付いた状態。

「さっきさ、同棲って言ったけど・・・」
『うん』
「本当は違うんだ」

僕は体を離して、由依ちゃんの両肩に手を置いて、顔が見えるようにした。

「本当は、きちんとした形で由依といたい」

さらに僕は体を起こし、由依ちゃんの体も起こした。

「由依、一生僕の妻として、君を愛し抜きたい。だから、準備が整ったら、僕を由依の旦那さんにしてくれないかな」
『剛さん・・・』

一瞬、由依ちゃんは驚いた顔をしたけど、すぐ笑顔に変わった。
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