孤独女と王子様
でも、私も午後、会社で柳井くんを見かけて一瞬ドキっとしてしまったんだから、剛さんが今言ったことに対して強く言えた義理がない。
そのドキっとしたのは、別に好きとか言う感情じゃないんだけど…ちょっと気になる程度なんだろうけど…
「剛さん、ゴメン!」
私は剛さんに抱き付いて、午後に柳井くんと会った時のそんな感情を正直に話した。
すると、
『ありがとう、由依ちゃん』
「え?」
『だから、全部話してくれて、ありがとう』
剛さんにお礼を言われた。
「私、お礼を言われること何もしてないよ」
『柳井くんの話は、僕を心配させたくなくて隠すことだって出来ただろ?でも由依ちゃんはちゃんと話してくれた。それは僕を信じてくれている何よりの証拠だから、嬉しくて。だから"ありがとう"なの』
剛さんは私の背中に腕を回し、優しく話す。
そのドキっとしたのは、別に好きとか言う感情じゃないんだけど…ちょっと気になる程度なんだろうけど…
「剛さん、ゴメン!」
私は剛さんに抱き付いて、午後に柳井くんと会った時のそんな感情を正直に話した。
すると、
『ありがとう、由依ちゃん』
「え?」
『だから、全部話してくれて、ありがとう』
剛さんにお礼を言われた。
「私、お礼を言われること何もしてないよ」
『柳井くんの話は、僕を心配させたくなくて隠すことだって出来ただろ?でも由依ちゃんはちゃんと話してくれた。それは僕を信じてくれている何よりの証拠だから、嬉しくて。だから"ありがとう"なの』
剛さんは私の背中に腕を回し、優しく話す。