孤独女と王子様
☆実の父~side YUI~
6月下旬。
剛さんから
"来週の日曜日の夜に僕の父さんに会おう"と言われたので、その内容をお父さんにメールした。
そうしたら、お父さんから、
―"それは面白くないな。先に嫁の父である俺のところに2人で来るのが順番だろ?"―
と返事が来てしまい、その前の火曜日の夜に剛さんと鍬形家に伺うこととなった。
初めて来た鍬形家の本邸。
『ま、成瀬川の本邸へ行く予行練習にはなるんじゃない?鍬形家に初めて足を踏み入れるとはいえ、由依ちゃんにとって鍬形の家はアウエーではないわけだからさ』
そう言って剛さんは笑った。
大きな門の前で剛さんが止まると、
『あれ、どこに行ったかな・・・あ、あった』
ダッシュボックスの中からキャッシュカードを少し大きくしたくらいのリモコンが出てきた。
剛さんが操作すると、門が開いた。
剛さんから
"来週の日曜日の夜に僕の父さんに会おう"と言われたので、その内容をお父さんにメールした。
そうしたら、お父さんから、
―"それは面白くないな。先に嫁の父である俺のところに2人で来るのが順番だろ?"―
と返事が来てしまい、その前の火曜日の夜に剛さんと鍬形家に伺うこととなった。
初めて来た鍬形家の本邸。
『ま、成瀬川の本邸へ行く予行練習にはなるんじゃない?鍬形家に初めて足を踏み入れるとはいえ、由依ちゃんにとって鍬形の家はアウエーではないわけだからさ』
そう言って剛さんは笑った。
大きな門の前で剛さんが止まると、
『あれ、どこに行ったかな・・・あ、あった』
ダッシュボックスの中からキャッシュカードを少し大きくしたくらいのリモコンが出てきた。
剛さんが操作すると、門が開いた。