孤独女と王子様
礼儀正しい・・・確か、小学校1年生だよね。
お店のお客さんで見かける同世代の子と印象が違う。
育ちがいいと、こうも違うものなのか。
『こんばんは、神戸由依です』
だから、私も大人と同じように自己紹介をした。
『こら、お前も自分の名前を言えよ』
『鍬形啓慈です。よろしくお願いします』
再び頭を下げて、啓慈くんは頭を上げてから、立ったままずっと私を見ていた。
『お父さん、もしかしてこの間僕に話した"お姉ちゃん"って、このお姉ちゃんのこと?』
『そうだよ。啓慈のお姉ちゃんだ』
『うわぁ、嬉しいな』
啓慈くんはお父さんに向かってそう言ったけど・・・
『それはお姉ちゃんに向かって言えよ』
『あ、そうか』
啓慈くんは私に向き直った。
お店のお客さんで見かける同世代の子と印象が違う。
育ちがいいと、こうも違うものなのか。
『こんばんは、神戸由依です』
だから、私も大人と同じように自己紹介をした。
『こら、お前も自分の名前を言えよ』
『鍬形啓慈です。よろしくお願いします』
再び頭を下げて、啓慈くんは頭を上げてから、立ったままずっと私を見ていた。
『お父さん、もしかしてこの間僕に話した"お姉ちゃん"って、このお姉ちゃんのこと?』
『そうだよ。啓慈のお姉ちゃんだ』
『うわぁ、嬉しいな』
啓慈くんはお父さんに向かってそう言ったけど・・・
『それはお姉ちゃんに向かって言えよ』
『あ、そうか』
啓慈くんは私に向き直った。