孤独女と王子様
さっき読んでいたラブストーリーは、好きになったケーキやの女の子に会いたいがために、毎日足しげくお店に通い詰める御曹司の話。

御曹司と知らない女の子は、その容姿と美味しそうにケーキを食べる表情に段々惹かれていく・・・みたいなお話。

ケーキ屋を本屋に置き換えて、私にもそんなことがあるのかな。

剛さんは御曹司であることは知ってしまった。

こんな可愛くない私のことなんて、放っておけばいいのに。
どうして私に関わろうとするの?

自分では答えの出せない疑問を抱きながら、私は翌週を待った。
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