孤独女と王子様
蒼の父親は有名ファッションデザイナー。

蒼は父親のブランドを商品化している会社の社員としてデザイナーの仕事をしている。

父親には勝てないと思い、ファッションのデザインではなく、ジュエリーのデザインのみを行い、父親のブランド"レオ・モロホシ"のジュエリーとして販売している。

ナルガク高等部を卒業後、二浪して美大に入り、デザインの勉強を本格的に行った。

…経歴は華やかで、立派なものだし、美大入るのに苦労していたのも知っているから、尊敬すべき男なんだろうけど…

外見についてはやっぱりチャラい。
今でも僕らの友達の一部とサーフィンやスノボーに出掛けているので、肌の黒さもチャラさを助長している。

『将来はあとを継ぐよ"エル商会"を』
「本当に大丈夫?」
『妻帯者になって早速俺の心配をしてくれるわけ?』

蒼はそう言って僕を茶化す。
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