孤独女と王子様
由依ちゃんの抱きつく腕が強くなった。
「ん?」
『私は、剛さんに"お前"って呼ばれたことないもん。蒼さんが、羨ましかったもん』
由依ちゃんの口から"もん"が増えているのは、甘えん坊さんな証拠。
「そこで、愛情を測らないで欲しいな」
僕は、顔が見えないけどそんな由依ちゃんの言葉が可愛くて、頭を撫でた。
「僕の中で、由依ちゃんは由依ちゃんなんだ。"お前"なんて、どう考えたって上から目線な気がするし、僕と由依ちゃんは対等だから。アイツの場合は僕が上から見下ろす関係だから」
『羨ましいな、そういう友達』
「今からだって遅くないよ、遥香ちゃんと行っているんでしょ?テニス」
由依ちゃんは、遥香ちゃんとテニスをするのが最近の趣味だ。
「ん?」
『私は、剛さんに"お前"って呼ばれたことないもん。蒼さんが、羨ましかったもん』
由依ちゃんの口から"もん"が増えているのは、甘えん坊さんな証拠。
「そこで、愛情を測らないで欲しいな」
僕は、顔が見えないけどそんな由依ちゃんの言葉が可愛くて、頭を撫でた。
「僕の中で、由依ちゃんは由依ちゃんなんだ。"お前"なんて、どう考えたって上から目線な気がするし、僕と由依ちゃんは対等だから。アイツの場合は僕が上から見下ろす関係だから」
『羨ましいな、そういう友達』
「今からだって遅くないよ、遥香ちゃんと行っているんでしょ?テニス」
由依ちゃんは、遥香ちゃんとテニスをするのが最近の趣味だ。