孤独女と王子様
『ちょっと剛さん、陽平のこと覚えてないの?吹奏楽部でテナーサックスやっていたのに』
「え、いたっけ?」
レナっちからの鋭い指摘。
でも・・・
『1年の最初の頃は家の事情で部活にほとんど参加できなかったし、文化祭の練習だって、本番の2日前から俺、熱出して寝込んでしまったから』
そうだ。
上杉くんが1年生の最初の頃は、普通に関わっていいはずなのに、彼の姿はなかった。
そして僕は文化祭の練習に参加したのは本番の前日だけ。
上杉くん・・・いや先生とはすれ違いだったから、"ガードマン"以外のイメージが彼にはなかったんだ。
吹奏楽部の後輩だったなんて、全く知らなかった。
『さっきの"ガードマン"って言うのは何だ?』
「えっと、パーティーの時、レナっちの傍らにずっと彼がいたので、由依ちゃんと"あれはレナっちのガードマンかSPだ"と話してたんだ」
僕の言葉に、さらにレナっちは笑った。
「え、いたっけ?」
レナっちからの鋭い指摘。
でも・・・
『1年の最初の頃は家の事情で部活にほとんど参加できなかったし、文化祭の練習だって、本番の2日前から俺、熱出して寝込んでしまったから』
そうだ。
上杉くんが1年生の最初の頃は、普通に関わっていいはずなのに、彼の姿はなかった。
そして僕は文化祭の練習に参加したのは本番の前日だけ。
上杉くん・・・いや先生とはすれ違いだったから、"ガードマン"以外のイメージが彼にはなかったんだ。
吹奏楽部の後輩だったなんて、全く知らなかった。
『さっきの"ガードマン"って言うのは何だ?』
「えっと、パーティーの時、レナっちの傍らにずっと彼がいたので、由依ちゃんと"あれはレナっちのガードマンかSPだ"と話してたんだ」
僕の言葉に、さらにレナっちは笑った。