孤独女と王子様
*エピローグ

★~side GOU~

母さんに頼んで、咲良をもう一日見てもらうことになった。

その理由は、もう一晩、由依ちゃんを独り占めしたくなったから。

たまには自分の職場に宿泊するのもいいかな。
そう思ってエグゼクティブの部屋に入った。

『今日の披露宴で、感化されたの?』
「うん」

否定はしない。
だって、みんな幸せそうだった。

僕も由依ちゃんと幸せになりたい。
もちろん、そこには咲良もいるんだけど、今夜だけは、ママを独り占めさせて。

『私って、まだまだ剛さんに愛してもらえるかな?』

由依ちゃんはまだそんな心配をしている。

「大丈夫だよ、女になりなよ。僕はそうなって欲しくて、ここに君を連れてきているんだから」

昨日もそうだけど、今の由依ちゃんも僕には最高の女性だ。

唇が腫れるほどのキスを交わし、昨日も堪能したはずの由依ちゃんの体を味わう。

由依ちゃんを抱くようになって、まだ1年半にもならない。
けど、その間の回数で言えば、かなり濃い時間を過ごした。

けど、全く飽きない。
毎回、全力で愛せるんだ。

「由依、愛してる・・・」
『私も・・・愛してる。ありがとう、愛してくれて』

際限のない愛の情事は、夜が明けるまで続いた。
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