孤独女と王子様
時刻は午前10時半。
お昼まで静かに読書に更ける。
すると、由依ちゃんは栞を挟んでキッチンの前に立った。
僕に背中を向けながら、
『剛さん、半分くらい読みましたか?』
由依ちゃんにそう聞かれたので、僕は本の厚みを確認した。
「うん。ちょうど半分くらいかな」
『いいペースですね。でもそろそろお腹空きましたでしょ?お昼にしましょう』
"昨日の夜に作っておいたんです"と言って、ひじき煮とバンバンジー、ご飯に味噌汁、漬物をローテーブルに並べてくれた。
「由依ちゃんって、料理作れるの?」
『母が全然家にいなかったので、自然と自分で作るようになりました。でも1人分を作るのって難しいので、剛さんに食べて貰えるのが嬉しいです』
僕にご飯を作ってくれるのって、それを仕事としているお手伝いさんを除いては、母くらいなものだ。
その母の手料理は、年に3、4回くらいなものだし。
お昼まで静かに読書に更ける。
すると、由依ちゃんは栞を挟んでキッチンの前に立った。
僕に背中を向けながら、
『剛さん、半分くらい読みましたか?』
由依ちゃんにそう聞かれたので、僕は本の厚みを確認した。
「うん。ちょうど半分くらいかな」
『いいペースですね。でもそろそろお腹空きましたでしょ?お昼にしましょう』
"昨日の夜に作っておいたんです"と言って、ひじき煮とバンバンジー、ご飯に味噌汁、漬物をローテーブルに並べてくれた。
「由依ちゃんって、料理作れるの?」
『母が全然家にいなかったので、自然と自分で作るようになりました。でも1人分を作るのって難しいので、剛さんに食べて貰えるのが嬉しいです』
僕にご飯を作ってくれるのって、それを仕事としているお手伝いさんを除いては、母くらいなものだ。
その母の手料理は、年に3、4回くらいなものだし。