孤独女と王子様
「はい。カンベと申します」
閉店間際で4Fフロアにはお客様はおらず、店員もレジにいる私だけ。
『あれから、本を読んだのですが・・・すみません。全く頭に入らなくて』
するとホテルマンは、購入した本をカバンから出した。
『それからこの本を持つだけで、貴方を思い出してしまって』
「私、ですか?」
こんなイケメンに私を思い出すとか言われると、何だか照れてしまう。
でも、ダメダメ。
今はまだ仕事中。
「それですと、書店員としては、失格です」
私は動揺を誤魔化すようにイケメンさんに言う。
『そうかも知れませんね』
そう言って本に目線を置き、すぐにイケメンさんは微笑んで私を見た。
『そうお思いになるなら、僕の貴方に対するクレーム処理として、閉店後に時間を頂けませんか?』
「え?」
私、このイケメンさんと、個人的に会うと言うこと?
閉店間際で4Fフロアにはお客様はおらず、店員もレジにいる私だけ。
『あれから、本を読んだのですが・・・すみません。全く頭に入らなくて』
するとホテルマンは、購入した本をカバンから出した。
『それからこの本を持つだけで、貴方を思い出してしまって』
「私、ですか?」
こんなイケメンに私を思い出すとか言われると、何だか照れてしまう。
でも、ダメダメ。
今はまだ仕事中。
「それですと、書店員としては、失格です」
私は動揺を誤魔化すようにイケメンさんに言う。
『そうかも知れませんね』
そう言って本に目線を置き、すぐにイケメンさんは微笑んで私を見た。
『そうお思いになるなら、僕の貴方に対するクレーム処理として、閉店後に時間を頂けませんか?』
「え?」
私、このイケメンさんと、個人的に会うと言うこと?