絆テレパシー
序章―超能力―
長かった高校受験を無事合格という形で幕を下ろした俺―五十嵐 祐―は、冬の寒さが残った春の風を浴びながら入学式の行われる学校へと足を進めていた。しかし、清々しい天気とは対照的に俺の気持ちはさえない。別に高校生活に不安を感じているわけではない。ただただ憂鬱なだけだ。その原因は決まっている。
超能力。別の言葉でエスパー、PSI(サイ)とも呼ばれ、世の中ではオカルトの一種として知れ渡っている。念力を使って物を自由自在に操ったり、心霊術を使って故人の声を聞いたりとさまざまなものがあるが、どれもその存在は空想上のものとして扱われている。
だが、俺は断言しよう。超能力は存在する。なぜなら、俺は超能力を使うことができる、超能力者であるからだ。
超能力。別の言葉でエスパー、PSI(サイ)とも呼ばれ、世の中ではオカルトの一種として知れ渡っている。念力を使って物を自由自在に操ったり、心霊術を使って故人の声を聞いたりとさまざまなものがあるが、どれもその存在は空想上のものとして扱われている。
だが、俺は断言しよう。超能力は存在する。なぜなら、俺は超能力を使うことができる、超能力者であるからだ。
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