月光~誠ノ心~
こんな軽いとすぐ敵に殺される。

そんなことを考えていれば。


「李彩、軽くしろ。」

「御意。」


歳君からの命令。

命令通り軽く戦い始めれば相手も上げてきた。


「原田、そんな軽いと負けるぞ。本気でやれ。」

「分かったよ、土方さん。」


歳君の命令で原田は本気になった。

軽い。


「軽い。」


私は軽く槍を片手で回した。

そうすると、彼の槍が空高く舞い上がり地面に刺さった。


「う、嘘だろ…。」


原田は膝を地面に付けた。
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