月光~誠ノ心~
「李彩ちゃんって、何者?」

「左之に片手で勝つとは…。」


と、動けないお三方。

そう言えば、藤堂は?


「李彩。『軽くしろ』と言ったのにどうして、手加減した。」

「歳君、会ってないうちに忘れた?軽くしたら骨折れるよ。」

「……。」


そう言えば黙り混む歳君。

何かを思い出すように顔を上げれば。


「そう言えば、李彩が薙刀を始めて一日で先生の腕折ってたな。」

「えっ?」

何この空気。


「その頃何歳だ?」


無口な斎藤一が質問をしてきた。


「確か、三つの頃か?」

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