月光~誠ノ心~
五月蝿いからもう良いか。


「歳君、良い?」

「しゃねぇな。良いぞ。」

「?何が良いんです。」


説明しなくても、分かるよね?

私は抉れた処に手を置き、心のなかで。

『治癒』と、唱える。

そうすれば藤堂の傷は消えた。


「……。」


歳君意外ポカーンとしていて、凄いアホ面。

あっ、また忘れてた。

香苑と夏奈を探さないと。


「李久。行くぞ。」


そう言えば、ポケットから管狐が出てきて。

肩まで上ってきた。
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