月光~誠ノ心~
《一Side 》


「待て、その格こ…う……でわ。あれ、いない?」

俺は副長の娘さんを追ったのだか、曲がった処で姿が見えなくなった。

「一君、どうしたの。」

固まっている俺の処に総司が寄ってきた。

「あ、あぁ。副長の娘が消えた。」

「李久を使ったか。」

さっきも李久という名を聞いた気がするのだが…。

「土方さん。李久って、誰ですか?僕の李彩ちゃんなのに。」

「総司、何時李彩がお前の物になった?」

また始まったか。

「あれ?何か怖いですよ?怒ってます?」

「いや、全く怒ってないぞ。何時も通りだ。」

「副長、どう見ても怒ってるようにしか見えません。」

副長?
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