月光~誠ノ心~
「土方李彩。」

「ひ、土方だと?」


目を瞑ったままでも、驚いていることは分かった。

目を開きその場で立つと、目の前には。

紺色の少し長めの髪を左の耳したで軽く束ね、硝子玉のように透き通ったブルーの瞳をしていた。


「何で固まってるの。」


彼は私の問い掛けにも気付かず、ボーとしている。

少し突っついてみれば。


「す、すまない。」

「いや、大丈夫。」


彼は私のことを一回見てから。


「そなたは、何者だ。なぜその様な格好をしている。」


格好?


「あぁ、此れ学校の制服。」

「が、学校?制服?その様な物は、知らぬ。」
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