私の人生でたった一度の恋でした。


抗がん剤治療。。


実は、昨日叶星から聞いていた。


「‘‘抗がん剤治療’’が、一番星輝にあってるんだ。

髪の毛や、体力が失うと思うけどそんな簡単なことじゃないけど、やっぱり星輝を失うことが一番怖い。

だけど、無理にとは言わないよ。」



そんなこと、言われたら嫌だなんて言えないじゃん。


私のことを優先で考えてくれたんだもん。


辛いことなのは、知ってる。


毎日のように続く吐き気。

髪の毛がどんどん抜けていく恐怖。


だけど、生きてたいんだ。


三人で、生きる未来を。


だから、大丈夫。


「はい、大丈夫です。抗がん剤治療受けます。」



「わかりました。抗がん剤治療について話すね。
まず、抗がん剤治療は癌を消していく強い薬なんだ。
だから、髪の毛が抜け落ちていくし吐き気もおきる。
本当に辛いことなんだ。
それは、知ってるかい?」



「はい、自分でも調べたことあるので…。」



「そうか。だから、強い意思がないといけないんだ。
弱い意思だったら、すぐボロボロになってしまう。
なにか、強い目標などあるか?」


強い目標…。


「星叶と、歌優と一緒に生きていきたい。」


「そうだね。それだけで、十分だね。先生もサポートするから頑張ろう!」


「ありがとうございます!」


先生は、カレンダーを見ていた。


多分、抗がん剤治療を始める日にちを決めてる。



「抗がん剤治療、一週間後からでも大丈夫かい?」



「はい、大丈夫です。」


「あ、それから治療が始まったら一ヶ月くらい面会謝絶になるんだ。だから、2人にいっておいてね。」



一ヶ月…。


「はい、失礼しました。」


ガラガラ。

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