私の人生でたった一度の恋でした。


「でもね?こんなうちでいいのかな?って思っちゃう。入院生活が長いと不安になるよ。」


そう。学校生活の叶星も知らない。

私に向ける笑顔も少ない。

だから…。


「そんなことないよ!星輝に向ける笑顔や表情わ、学校のみんなに見せない顔だよ。だから、自信もって?」


「うん。ありがとう!」


ガラガラ


「買って来たぞ〜」


「「ありがとう!」」


そうだよね。不安にならなくていいよね!
叶星は、叶星だもん!!



「外に出てみたいな〜。」


「もう半年ぐらいか?外にでなくなって。」


「そのくらいかな〜。お正月も出れなかったしね。」


「じゃあ、先生に聞いてみる?」


その、歌優の一言で私は幸せな体験ができたんだ。
今では、この言葉にすごい感謝してるよ。


二人には話してなかったけど実は、その頃から余命宣告をされていたんだ。

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