私の人生でたった一度の恋でした。
これから。
あれから、私たちは別々の部屋で寝た。
カーテンの隙間から出ている太陽の日差しで目が覚めてしまった。
「うーん…。眩しい…」
あれ?ここどこ?
「そっか。叶星の家で住むことになってけ。」
ガチャ
「あ!起きたか!おはよう。」
「おはよう。なにみてんの?」
叶星は、ソファに座ってテレビを見ていた。
「ほら、春風企業の記者会見だよ。社長さんがさイケメンで有名だろ?」
俺もあんな、イケメンで優しい父親が欲しかったなぁ。
とつぶやいていた。
「…やっぱ優しそうに見えるよね。」
あれが、私の父親になんて見えない。
家ではあんな感じなのに。
「知ってんのー?」
「うん。あれが私の父親。」