私の人生でたった一度の恋でした。
よかった、誤魔化せた。
ドンッ
「えっ?!」
安心しきっていたら、いきなり叶星が腕をつかんできて壁に追いやられってしまった。
「え、どうしたの??」
ちょっとまって壁ドンみたいになってるよ!!
今の私にはちょっと無理がある〜。
「俺がお前の態度に気づかないとおもったの?」
「えっと…」
「正直にいえよ」
‘‘歌優と恋バナしてたら気まずくなった’’っていうの?!
「はやく」
叶星は、鼻と鼻がくっつくぐらいの距離まできていた。
「本当、なんでもないから!」
恥ずかしさを堪えて言った。
「あっそ、じゃあいいよ」
「あ、叶星!」
パシッ
腕を掴もうとしたら、振りはらわれてしまった。
そのまま、叶星は何処かに行った。
「こんな事するつもりなかったのに。」