私の人生でたった一度の恋でした。
あれから、私たちは一切話さなくなった。
話すとしてもご飯できたよ、とかいってきますぐらい。
二人の間に距離ができてしまった。
それから2週間ぐらいが立った日、私たちの関係を気にかけた歌優が話しかけてくれた。
コンコン
「星輝?入るよ?」
「うん」
ガチャ
歌優は深刻そうな顔をしながら入ってきた。
「あの、平気?叶星と…」
「ん?大丈夫だよ?」
「嘘つかなくていいよ。本当は好きなんでしょ?」
好き?
なにいってるの?
私は、友達としてすきなのに。
でも、そしたらなんでこんなにモヤモヤするんだろう。
「星輝?」
「歌優がそんな事言うからびっくりしたじゃんー!前にも言ったでしょ?叶星の事は友達としてすきなんだよ?」
ズキッ
なんで、自分で言っといてこんな傷ついてるの。
好きなんてありえないよ。
ずっと友達として見ていたのに。
「じゃあ、なんでそんな傷ついた顔してんのよ!!」
「それは…」
私は、なにも言い返せなかった。
「星輝は、怖がってるんだよ!好きって気持ちに気づいたら今の関係が無くなるって思ってるんでしょ?!」
‘‘怖い、今の関係が無くなる’’
その通りだよ。怖かった。
だって、もし私の気持ちを叶星に伝えてしまったら気まずくなるし、この楽しい家からもでないといけなくなったゃう。
それだけは、嫌だった。
こんなに、仲良く慣れたのは初めてだったから。
「星輝、自分の気持ちを素直に伝えないといけないんだよ。大丈夫、叶星ならちゃんと分かってくれるよ。」