私の人生でたった一度の恋でした。


「綺麗。」


綺麗と思ったのは何年ぶりだろう。


サクっ


そう思っていると後ろから、砂をふむ音が聞こえた。


「お前、なんでそんな格好なんだよ。」

「えっ?」


後ろを振り向くと、綺麗な顔立ちをした男の子がいた。


てか、そんなことよりどうしよう。
あいつに殴られて服もボロボロで逃げるのに必死で、靴も履いてなかった。


「えっと…」


「まぁ、言いたくないならいいから。」

そう言うと、隣に座った。


「俺さ、この場所好きなんだよね。辺り一面星だろ?」

上を見上げてみた。


「わぁ、本当だ!」

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