私の人生でたった一度の恋でした。


二人にこんな事があったんだ。


私が抱えてる事が馬鹿らしくなってきた。


私は、父親と会って話せるけど歌優達は会えないんだ…。



そう思ってた時。




「うん、でも同情はされたくない。いつもの関係でいいからね!」



って言われたの。


やっぱり、歌優は強いね。


でも…。




「歌優、よく今まで頑張ったね」



ギュッ



私は、歌優を抱きしめた。



だって、ずっと二人だけで頑張ってきたんだ。



同情したらだめだけど、私はこういう言葉が一番だと思う。



「星輝!!」



歌優は、子供のように泣いていた。



「ヒック、うぅ、グスッ」



「歌優、落ち着いた?」



「うん、ありがと。私さ同情とかそれたくないって言われたけどやっぱり星輝みたいな言葉が欲しかったの。」




だけど、歌優の顔は悲しそうだった。



まだ、何かを抱えてるような…。




「歌優、まだ何か抱えてない?」



「え?」



「なんか、まだ何かを抱えてそうだったから。私、遠慮って言うの知らないから無理に言わなくていいよなんて言わないよ??」



そんな事を言ったら、歌優は絶対話してくれない。


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