私の人生でたった一度の恋でした。
「星輝も勘がするどいね」
歌優は、そう言いながら笑っていた。
「あのね、両親の事でまだ悩んでるの。
」
歌優はどうかわかんなかったけど、叶う 星が虐待を受けていた両親…。
「私もね、虐待を受けられそうになったの。だけど、叶星がかばって私だけ親戚のところに預けてくれて。」
「歌優にも、手を出しそうになったの?!」
気づいたら叫んでいた。
自分が、虐待を受けているからだと思う。
だから、つい声が大きくなったんだ。
「うん、だけどすぐに親戚のところにいったから大丈夫だったけど。その分、叶星に対する暴力は酷かったと思う。」
「それから、両親は出ていったんだよね?」
「そうだよ。それから、一度も会ってない。」
一度も…。
でも、最初は仲良かったんだよね?
叶星達の、親を庇いたくはないけど。
やっぱり…
「もう、会わないの?歌優達の親を庇いたくはないけど。二人はお兄さん突然の‘‘死’’を受け止めたくなかったんだよ。」
‘‘だから’’そう続けようとしたら。
「私もそうおもったよ。でも、叶星はもう会いたくないと思う。」
「でも!!」
「だから、私だけで会いに行こうと思うの…。星輝も一緒に来てくれないかな??」
「いいの?私が行ってもお邪魔じゃ…。」
「いてもらった方が安心するの。お願い。」
歌優は頭を下げて来た。
「頭を上げてよ!!わかった、一緒にいく!!」
「ごめん、ありがとね。でも叶星の事は大丈夫?」
そっか、私失恋してたんだ。
歌優の話を聞いてたら忘れてたよ。
だけど…
「今は、それより歌優達の問題!!」
「ありがとう!」
それから、予定を立てて両親が今住んでるという家にいくことにした。