私の人生でたった一度の恋でした。
真実。
〜数日後〜
その日が今日…。
叶星とは、あれから普通に接してるし、接してくれてる。
前より仲良くなった気がするし!
それも、歌優のおかげなんだよね。
「歌優、準備できた?」
「できたよー!」
「じゃあ行きますか!!」
それから、親戚のおばさんに教えてもらった通りに電車に乗り、六駅目で降りた。
そこからは、五分で着くというので歩いていたけど全然つかなくて…。
「斉藤っていう表札あったー?」
「ないよー!」
完璧、迷ったなっておもってた時…。
「あ!あったよー!」
「ほんとだ!!」
そこは、綺麗な一軒家だった。
「歌優、心の準備は平気?」
「うん、平気。」
歌優は、深呼吸をしてからインターホンを押した。
ピーポーン
ガチャ
「はいどちら…」
「お母さん。」
「え?歌…優?」
「そうだよ。話があってきたの。」
「わかったわ。入りなさい。」
私たちは、家の中に入って行った。
「お邪魔します。」
「あのあなたは?」
歌優のお母さんは、不思議そうに私の顔を見ていた。
「あ、私は…」
自己紹介をしようとしたのに歌優に遮断されてしまった。
「私の親友だよ。」
「あ!そうなの。」
今、一瞬嬉しそうな顔をしたのは私の気のせい??
「お名前は??」
「星輝です。よろしくお願いします。」
「星輝ちゃん…。よろしくね?漢字はどうやってかくのかしら??」
「星に輝くってかきます。」
「叶星と似てるのね。」
まただ。また、悲しそうなでも嬉しそうな顔をしていた。
やっぱり、お母さんは虐待をしたくてしてなかったんだ。
お兄さんの‘‘死’’を受け入れられなかったんだよ。
でも、私は許そうとは思わない。
虐待は、一生の傷になるんだから。
「お母さん、私は話があってきたの。」
「あ、そうだったわね。その前にお母さんからも話があるの。」
いい?そう付け足してお母さんは話し始めた。
「お母さんは、今だに後悔してるの。叶星に虐待をしていたこと。歌優に手をあげそうになったこと。今更遅いけど、謝罪させてほしい。」
「なんで…。」
「歌優?」
「なんで、今更!!叶星の気持ちわかる!?あんた達のせいで叶星は!!」
さっきまでの、落ち着いた歌優では無くなっていた。
取り乱していて、今にもお母さんに殴りかかりそうになっている。
「歌優おちついて。お母さんの話をきいてあげて。」
私は、決してお母さんの味方にはなんない。
許さなくてもいいよ。
虐待は許されないこと…。
ただ、本当に悪いって思っているなら話くらいは聞いてあげていいと思う。
「星輝…。わかった。」