私の人生でたった一度の恋でした。


ガチャ

「ただいまー!」


「「おかえり!」」


また、二人が出迎えてくれた。


「大丈夫だった?」


歌優は、心配そうな顔をむけた。


「大丈夫だよ!ほら、薬もらってきたよ!」


病院の帰りに、薬を入れる箱をコンビニで買ってきた。


袋に入ったままだとばれてしまうと思ったから。



「本当だぁ。よかったぁ!」


「大丈夫だよ、星輝強いからね」


そう言って、叶星は笑った。



ごめん、私嘘ついてる。


「あ、私ご飯食べてきたから大丈夫だよ!疲れたからもうねるね、おやすみ!」


そのあと、私は笑って誤魔化して部屋に戻った。




パタンッ



「はぁ…」


一人になると考えてしまう。


先生は手術ができると言っていたけど、麻痺が残るかもしれないし。


レベル4なんて、進行してしまったらレベル5になって死んでしまう。



「なんで、私だけ…。ゔぅ、なんで、なんでよぉ。ゔぅぅ、ヒック」



私はただひたすらないた。

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