私の人生でたった一度の恋でした。


「だって、全然退院できないし検査ばっかりなんだもん!!もっと分かりにくしてよ〜!」


私は、笑った。

笑わないとおかしくなりそうだったから。



「ごめんね、星輝ちゃん。」


なんで、そんな悲しそうな顔するんだよ。


先生も笑ってよ。

冗談って言って、おねがいだから。



「せん、せい。私は後どのくらいなの?」


先生は、話すのをためらっていた。


「本当に話していいか??」


「おねがいします。」


「手術をしなければ…。後、一年。」


「一年…。」


「だけど、手術はまだ出来るんだ。」


「それって、絶対成功するの?」


「40%の確率だ。手術をしなければ薬で寿命を伸ばすことが出来るが、髪の毛が抜け落ちたり、体力的、精神的に結構きちゃうんだ。でも、先生はどっちを選んでも星輝ちゃんをサポートする。」



薬か、手術。


「あの、この事歌優たちは知ってますか?」


「あぁ、知ってる。」


「え、いつ話したの?」
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