私の人生でたった一度の恋でした。

「星輝ちゃんが、病院に運ばれた時に話してしまったんだよ。」



「叶星たちは、どんな反応してた??」


「もう、二人とも絶望的な顔してたよ。でも、歌優ちゃんは知ってから落ち着いてたけど。叶星くんがすごくてね。」



‘‘先生、お願いします!星輝を助けてください!俺にできる事ならなんでもやります!だから…!’’



「そう言ってね。先生の足にすがりついてたよ。星輝ちゃんが一命を取りとめた時、泣いてたよ。」



「叶星が??」



「そうだよ。彼にすごい愛されてるね。」


「愛されてるって!ちがいますよ、付き合ってもないし!」


「え、そうなの?てっきり恋人同士だと思ったよ。」



なんで、叶星は私の事好きじゃないのに。

なんで、そんな必死になるの??


もう、わかんないよ。


「先生、そろそろ帰るね!」


私は、泣きそうになったから病室を後にした。

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