私の人生でたった一度の恋でした。

「バカだな、星輝は…。好きな女の事を迷惑がる訳ねーだろ。」


え、それって…?


「なにいってるの?」


本当に、この時は頭が追いつかなかったんだ。


「好きなんだよ、星輝の事が…。ずっと、あの時から。」



「私が告白した時も?」


「あぁ。だけど、俺は幸せになっちゃいけないって思ってたから…。だけど、母さんに会ってわかったよ。そんな事を兄貴が望んでないって。」



「嘘…ゔぅ、もっと早くいってほしかったよ。」


「ごめんな。俺ばかだからさ、お前の気持ち考えてなくて…」


ギュッ


そう言って、叶星は抱きしめてくれた。


「ううん、ヒック、でも、私もしかしたら死…」


死んじゃうかもって言おうとした瞬間遮断された。



「星輝は!星輝は、死なねーよ。絶対!」


ギュッ!!!


抱きしめる力が強くなったのがわかった。



「うん、死なないよ。私、絶対生きる。」


「一緒に頑張ろう。ずっと一緒にいよう。」



私たちが結ばれるのは、半年かかったよね。


でも、この時は本当に嬉しかった。

やっと、叶ったんだって思ったよ。


‘‘ずっと一緒にいよう’’って言ってくれたのになんでいなくなったの?


あの時、私がって…

いつも後悔してる。

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