私の人生でたった一度の恋でした。
一緒に。
あれから、私の容態は安定しているがまだ安心が出来ないので入院をしていた。
ガラガラッ
「やっほ!星輝!」
「歌優!久しぶり!」
今日は、歌優が来てくれた。
最近、叶星はバイトをやり始めたらしい。
だから、歌優と叶星が交互に来てくれる。
それだけでも、嬉しかった。
「なに、ニヤニヤしてんのよー。」
いつの間にか、顔がにやけていたらしく歌優に若干引かれていた。
「うーん?なんでもなーい!」
「フッ、変な子〜。」
そう言いながら、歌優は笑っていた。
「あ、そういえばさ入院費用どうなってるの?」
いくら、一緒に住んでるとはいえお金の事は気になる。
代わりに、払っているなら返さないといけないし…。
「その事は気にしなくていいのー!病人は寝てなさい!!」
「でも、もし歌優達のお金なら返すよ?」
「だから、気にしなくていいって。」
「でも…!」
「はぁ〜。叶星には私から聞いたって言わないでよ?」
よっぽど私がしつこかったのか、痺れを切らし話してくれた。
「わかった。」
「本当はね、私たちのお金で払おうと思ったの。たくさん、お金もあったしね?だけど、叶星が…。」