私の人生でたった一度の恋でした。

私は淡い期待を寄せた。


「別に話してもいいけど、私はその事実を消すことができるから。」


「はっ?」


私は思わず間抜けな声を出してしまった。



「何言ってるんですか?」


「私は、記者関係とも繋がってるからそんなのいくらでも消せるんだよ。」


‘‘真実だったとしてもね’’

そう、最後に言った。



「わかりました。じゃあ、この紙にサインお願いします。」


私は、病院の承諾書をおじさんに出した。


「なんだね?これは?」


「星輝は、癌です。もしかしたら、ってところまできてます。私たちは、記者の人に何も言いません。だから、この紙にサインお願いします。」


これは、私と叶星の最後の望みだった。



「癌…?星輝が?」


少し、動揺してる?



「はい、そうです。」

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