私の人生でたった一度の恋でした。
「こーゆことだよ。」
私は、歌優に一通りあったことを教えてもらった。
「え、じゃあ病院代とか全部お父さんが出してるの?」
「うん、そうだよ。」
「意味わかんない。私の事嫌いだったんじゃないの??それなのになんで…。」
ガラガラ
「それは、違うんだ。」
「なんで、あんたがいるのよ?!」
「星輝、落ち着け。おじさんの話聞いてやってくれ。」
そこには、叶星と星輝のお父さんがいた。
「今までの事は、本当に悪かった。美奈子がいなくなってからどう接すればわからなかったし。俺は、両親がすぐに亡くなったからどうすればいいのかわからなかったんだ。」
「それで、暴力にはしったの?意味わからない。」
星輝の目は、光を失い冷たい眼差しだった。
「言い訳になるかもしれないが、お父さんも両親が亡くなる前に虐待を受けていた。その時の親の目に似ているんだ。星輝の目が…。だから。」
「私の目があんたの両親に似てるって言われてもさ、それは似てるよ!血が繋がってるから!それを、私の目を否定すればもう一緒には住めないでしょ?」