私の人生でたった一度の恋でした。

二人。


二人が落ち着いてきて。

まだ、面会時間があったから星輝のベッドの横で寝顔を見ていた時だった。


「なぁ、歌優。」


「なに??」


「星輝に、抗がん剤の治療を進めよう。」


「でも、子どもには負担が大きいって…」


「それでも、かけてみよう!これが最後のチャンスなんだよ!」


「そうだね。わかった、星輝が起きたら話してみよう?」


「ごめん、歌優。いつも、お前に迷惑かけちまって。」


「そんな事ないよ。私は、叶星のおかげで星輝に会えたんだから。感謝してるよ!」


「ありがとう。」


叶星と歌優は、明日星輝に話すことになった。

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