これが恋だと気づくまで
クラス替え
ピピピッピピピッ
(目覚まし時計が鳴る)
目覚まし時計の音が鳴り響く。
すると、手がそっと伸びてきて
音を止めた。
「うるっさいなぁ…」
ガチャ
(目覚まし時計を止める)
「あゆな!あーゆな!起きなさい!」
「んー…」
「もう!何時だと思ってるの!8時になるわよ?遅刻してもいいの!?」
困りはてた表情を浮かべながら、お母さんがどなる。
私は起きるのが苦手だ。
だから、毎朝こんな感じだ。
「んー…もうちょっと…」
「はっ8時!?もうそんな時間!?」
(あゆなが飛び起きる)
やばい…遅刻する…!
あゆなは急いで制服に着替えた。
急ぎすぎたせいか、リボンは曲がってぐちゃぐちゃになってしまった。
トントントントントン
あゆなはあわてて階段をかけおりた。
「もー、お母さんもっと早く起こしてよー!」
「何言ってるの!何回起こしたことか!」
「そ、そうだっけ…?笑」
「ご飯出来てるわよー」
「あー、ごめん!遅刻しちゃうから今日はいいや!」
こおばしい目玉焼きの誘惑に負けそうになったあゆなはあわててドアを開けた。
ガチャ
(ドアを開ける)
「いってきまーす!」
「いってらっしゃーい」
あゆなは、青空に向かって大きな背伸びをした。すると、やわらかな風があゆなをそっとつつみこんだ。
はぁ〜!いい天気だなぁ…
やばい!遅刻する!!
〈あゆなが走りだす〉
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