これが恋だと気づくまで
「あゆな、坂本おはよう。」



「お、おはよう!」
(あゆなが答える)

久しぶりに涼也を見ると
ファンクラブもあるだけあってやっぱかっこいい。
 

涼也とは、小学校まではすごくすごく仲が良かった。でも、高校に入るにつれてだんだん話さなくなってしまって…

みんなに涼也くんのこと好きでしょ?
って聞かれるけど正直わかんない。
涼也と話せなくなってしまったことはすごく悲しい。けどこれは好きとかじゃないんだとと思う。


そう信じたい。



「おはよう!」
(亜美が答える)




「あゆな…なんか、みんなすごいこっち見られてない?」



「ほ、ほんとだ…」

涼也たちあんなに見られてるのに
気づいてないのかな…




「あのさ、涼也といまからクラス替えの紙見に行くんだけど一緒いかねぇー?」



「え、あ。うん!いーよー!」




「おう!」





「なにあれー、涼也くんと武士くんといるの愛川あゆなと、坂本亜美じゃん。」

(女子たちが言う)




なんか
みんなの視線が痛すぎる…



「あゆどーかした??」



「いやいや!なんでもない!」


「そうか…」



「はやくいこーぜ。」

(涼也が言う)



「おう!」



「うん!」



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