シーサイド・ティアーズ~潮風は初恋を乗せて~
そのまま足を進めると、いつしか別送の周りを一周しちゃったようで、再び門のところまで出てきた私。
ゆっくりと門扉を開き、外へと足を踏み出す。
遠くへ行くつもりはない。
何もすることがないので、出てみただけだ。
すると、道の向こうから作業着のような服と帽子を着用した男性が歩いてくるのが見えた。
年恰好は、私と同い年くらいに見える。
何やら大きな段ボール箱を抱えて運んでいるその男性は、決してイケメンではなかったものの、すごく精悍で実直そうな顔立ちだった。
身体つきは非常にがっしりしているように見える。
私に気づくと、その人は笑顔で目礼してくれたので、私もすぐに会釈を返した。
「こんにちは。ご観光の方ですか?」
朗らかな微笑を浮かべながら立ち止まり、私に声をかけるその人。
素敵な笑顔だ。
「いえ、そういうわけではないのですが。訳あって、何日か滞在する予定です」
「そうですか。僕はしょっちゅうこの道を通るので、何か僕にできることがあればいつでもお声かけくださいね。それでは、一応仕事中なので、これで」
その人は一礼すると、再び歩き出す。
それにしても、親切そうな方だなぁ。
あ、お名前だけでも聞いておけばよかったかな。
温かなお人柄を感じ、心が和んだ。
やっぱりこの島の人って、いいなぁと思う。
また、気のせいなのかもしれないけど、島に着いてから、時間もゆったりと流れているような印象だ。
ゆっくりと門扉を開き、外へと足を踏み出す。
遠くへ行くつもりはない。
何もすることがないので、出てみただけだ。
すると、道の向こうから作業着のような服と帽子を着用した男性が歩いてくるのが見えた。
年恰好は、私と同い年くらいに見える。
何やら大きな段ボール箱を抱えて運んでいるその男性は、決してイケメンではなかったものの、すごく精悍で実直そうな顔立ちだった。
身体つきは非常にがっしりしているように見える。
私に気づくと、その人は笑顔で目礼してくれたので、私もすぐに会釈を返した。
「こんにちは。ご観光の方ですか?」
朗らかな微笑を浮かべながら立ち止まり、私に声をかけるその人。
素敵な笑顔だ。
「いえ、そういうわけではないのですが。訳あって、何日か滞在する予定です」
「そうですか。僕はしょっちゅうこの道を通るので、何か僕にできることがあればいつでもお声かけくださいね。それでは、一応仕事中なので、これで」
その人は一礼すると、再び歩き出す。
それにしても、親切そうな方だなぁ。
あ、お名前だけでも聞いておけばよかったかな。
温かなお人柄を感じ、心が和んだ。
やっぱりこの島の人って、いいなぁと思う。
また、気のせいなのかもしれないけど、島に着いてから、時間もゆったりと流れているような印象だ。