シーサイド・ティアーズ~潮風は初恋を乗せて~
そんなショウ君にも苦手なものがあった。
歌を歌うことだ。
幼稚園でも歌うことを極端に嫌がっていたっけ。
でも実際に彼の歌が下手だったのかどうか、その辺の記憶はかなり曖昧だ。
もしかしたら、そういう彼の欠点の記憶を、私が無意識のうちに頭の中から消しているのかも。
そして、彼には少しおっちょこちょいなところもあったけど、私にとってはそれは欠点ではなかった。
そういうところも含めて好きだったから。
何というか、可愛くて。
ただ、彼が遊具に手を挟んで大怪我をしたときは、とても心配したなぁ。
動転しながらも、そばにいた私がすぐに先生を呼びにいって、事なきを得たんだけど。
それでも、出血が激しかったこと、彼が救急車で運ばれていったことを考えると、相当な重傷だったと思う。
そして、私の心の中には、深い傷として今でも残っている。
負傷する前から、彼のそばにずっといたのに、それを止められなかったから。
私としてはどうしようもなかったような気もするけど、でも……それでも、何かできたんじゃないかと、今でも自問自答している。
歌を歌うことだ。
幼稚園でも歌うことを極端に嫌がっていたっけ。
でも実際に彼の歌が下手だったのかどうか、その辺の記憶はかなり曖昧だ。
もしかしたら、そういう彼の欠点の記憶を、私が無意識のうちに頭の中から消しているのかも。
そして、彼には少しおっちょこちょいなところもあったけど、私にとってはそれは欠点ではなかった。
そういうところも含めて好きだったから。
何というか、可愛くて。
ただ、彼が遊具に手を挟んで大怪我をしたときは、とても心配したなぁ。
動転しながらも、そばにいた私がすぐに先生を呼びにいって、事なきを得たんだけど。
それでも、出血が激しかったこと、彼が救急車で運ばれていったことを考えると、相当な重傷だったと思う。
そして、私の心の中には、深い傷として今でも残っている。
負傷する前から、彼のそばにずっといたのに、それを止められなかったから。
私としてはどうしようもなかったような気もするけど、でも……それでも、何かできたんじゃないかと、今でも自問自答している。