シーサイド・ティアーズ~潮風は初恋を乗せて~
「わざわざ、すまん。だけど、約束したから、仕方ないだろ」
「うん、それに、せっかく買ってもらったんだもん。少しでも喜んでもらいたいし、私も見てもらいたい」
「よーし、これでもかってほど、凝視するぞ」
「え~」
口ではそう言うも、悪い気はしない私。
すぐさま、服を脱ぎ始める。
相変わらず、視線がこそばゆいけど。
とりあえず、いったん全て脱ぐことにした。
すると、裸になった途端、近づいてきてギュッと抱きしめてくれるショウ君。
「見てたら、我慢できなくなった」
「我慢しなくてもいいよ。ショウ君のこと好きだから、何されても平気」
私は本心からそう言った。
うん、ショウ君になら、どんなことをされても許せる。
「気持ちは嬉しい。しかし、今はある程度、我慢しないと……」
「どうして?」
「全てを清算してからだ」
また、それだ……。
いったい、何を清算するんだろう。
まさか、「内縁の妻」とか「前妻さん」とかがいるわけじゃ……?
考えがどんどん悪い方向へ行ってしまう。
ただ、どんな事情があるにせよ、ショウ君への気持ちは絶対に変わらないけど。
そして、何年でも待てるから。
ここまで、「再会できるかどうかすら分からない」という状態にも関わらず、あてのない希望を抱いたまま、20年間も待ってこられたんだし。
もし、「2年待ってくれ」と言われたとしても、私にとっては短い時間だ。
何の問題もない。
「あさってには、全ての事情を話してくれる……んだよね?」
「ああ、もちろん」
「じゃあ、あさって……。いっぱい……してね」
「おう」
ショウ君は、「何を?」と聞くようなマネはしなかった。
全て分かってくれたみたい。
抱きしめられている私は、ドキドキと興奮がピークで、「もう今すぐにでも、何かされてもかまわない。むしろ、してほしい」といった心境だったけど。
あさってと言うと……お見合い開始の日だ。
桜ヶ丘さんに対する礼儀という面で、あまり大胆すぎることはできない可能性はある。
それは仕方ないかな……。
でも、それでも、早くその「事情」を全て知りたい。
そして、全てが丸く収まりますように。
私は切に願った。
「うん、それに、せっかく買ってもらったんだもん。少しでも喜んでもらいたいし、私も見てもらいたい」
「よーし、これでもかってほど、凝視するぞ」
「え~」
口ではそう言うも、悪い気はしない私。
すぐさま、服を脱ぎ始める。
相変わらず、視線がこそばゆいけど。
とりあえず、いったん全て脱ぐことにした。
すると、裸になった途端、近づいてきてギュッと抱きしめてくれるショウ君。
「見てたら、我慢できなくなった」
「我慢しなくてもいいよ。ショウ君のこと好きだから、何されても平気」
私は本心からそう言った。
うん、ショウ君になら、どんなことをされても許せる。
「気持ちは嬉しい。しかし、今はある程度、我慢しないと……」
「どうして?」
「全てを清算してからだ」
また、それだ……。
いったい、何を清算するんだろう。
まさか、「内縁の妻」とか「前妻さん」とかがいるわけじゃ……?
考えがどんどん悪い方向へ行ってしまう。
ただ、どんな事情があるにせよ、ショウ君への気持ちは絶対に変わらないけど。
そして、何年でも待てるから。
ここまで、「再会できるかどうかすら分からない」という状態にも関わらず、あてのない希望を抱いたまま、20年間も待ってこられたんだし。
もし、「2年待ってくれ」と言われたとしても、私にとっては短い時間だ。
何の問題もない。
「あさってには、全ての事情を話してくれる……んだよね?」
「ああ、もちろん」
「じゃあ、あさって……。いっぱい……してね」
「おう」
ショウ君は、「何を?」と聞くようなマネはしなかった。
全て分かってくれたみたい。
抱きしめられている私は、ドキドキと興奮がピークで、「もう今すぐにでも、何かされてもかまわない。むしろ、してほしい」といった心境だったけど。
あさってと言うと……お見合い開始の日だ。
桜ヶ丘さんに対する礼儀という面で、あまり大胆すぎることはできない可能性はある。
それは仕方ないかな……。
でも、それでも、早くその「事情」を全て知りたい。
そして、全てが丸く収まりますように。
私は切に願った。