シーサイド・ティアーズ~潮風は初恋を乗せて~
島へと到着
フェリーから島に降り立つと、出口で私たち一行を待ってくれている人がいた。
クールビズスタイルの出で立ちをしたイケメンで、私と同じか、少し上くらいの年恰好の男性だ。
その男性は軽くお辞儀をしたあと、声をかけてきた。
「峰霧様でしょうか?」
「はい、そうです。こちらが家内で、こちらが娘の雫です」
問いかけに、お父さんが軽く一礼を返した後、代表して答えてくれた。
お母さんと私も、会釈をする。
「申し遅れましたが、私は桜ヶ丘会長の秘書を務めております、蓮藤(れんどう)と申す者です。このたび、会長より、峰霧様ご一行を別荘へご案内するお役目を任されております。どうぞ、こちらへ」
にこやかな笑みと共にそう言うと、蓮藤さんはまた軽く一礼したのち、私たちの先頭に立って案内を始めてくれた。
桜ヶ丘会長も相当なイケメンだと思うけど、蓮藤さんは会長に輪をかけたイケメンぶりで、少し驚いた。
こんなにイケメンなら、秘書じゃなくても、モデルとか俳優とか、そっち系の仕事でもやっていけそうに思う。
でも………ショウ君をまた思い浮かべたら……ショウ君のことで胸がいっぱいになり、蓮藤さんや桜ヶ丘さんのことは吹き飛んでしまった。
やっぱり……ショウ君が好き。
ショウ君に、また会いたいよ……。
クールビズスタイルの出で立ちをしたイケメンで、私と同じか、少し上くらいの年恰好の男性だ。
その男性は軽くお辞儀をしたあと、声をかけてきた。
「峰霧様でしょうか?」
「はい、そうです。こちらが家内で、こちらが娘の雫です」
問いかけに、お父さんが軽く一礼を返した後、代表して答えてくれた。
お母さんと私も、会釈をする。
「申し遅れましたが、私は桜ヶ丘会長の秘書を務めております、蓮藤(れんどう)と申す者です。このたび、会長より、峰霧様ご一行を別荘へご案内するお役目を任されております。どうぞ、こちらへ」
にこやかな笑みと共にそう言うと、蓮藤さんはまた軽く一礼したのち、私たちの先頭に立って案内を始めてくれた。
桜ヶ丘会長も相当なイケメンだと思うけど、蓮藤さんは会長に輪をかけたイケメンぶりで、少し驚いた。
こんなにイケメンなら、秘書じゃなくても、モデルとか俳優とか、そっち系の仕事でもやっていけそうに思う。
でも………ショウ君をまた思い浮かべたら……ショウ君のことで胸がいっぱいになり、蓮藤さんや桜ヶ丘さんのことは吹き飛んでしまった。
やっぱり……ショウ君が好き。
ショウ君に、また会いたいよ……。