ロールキャベツ男子はいかがですか?



急に裕也は私の手を引っ張り


部屋から出て行く。




何も言わずただただ歩く。




裕也の部屋に入り


私を引っ張る手が緩まる。




二人の間に沈黙が流れる。




…………………。




ーーーグイッ……。



いきなり裕也が私を抱きしめた。




「何我慢してるんだよ。」




「辛いなら泣けよ。


俺の前では我慢するなよ。」




さらに強く抱きしめられる




その瞬間


私の中の何かがプツリと切れ


目から涙がこぼれた。




裕也は何も言わず


ただ私を抱きしめ


私はただ泣き続けた。


< 124 / 127 >

この作品をシェア

pagetop