鈍感無自覚な女の子は黒猫ちゃん
健「一番近いコンビニでもこっから10分ぐらいかかるんだよね~。」

そうなんだ。なっちゃんのときは

まだこの辺にあんまりコンビニが

なかったから30分ぐらいかけて

スーパーにいったな~。

健「ここちゃん、留学はどうだった?」

心「んっと~、勉強はそこまで難しくなかったよ。周りの人たち皆20歳ぐらいだったんだけど結構仲良くできたし楽しかったかな~。」

若干男友達が多かったんだけどね。

後、理事長と仲良くなったし。

健「俺は、ここちゃんがいなくて寂しかったよ。だって、家に帰ったらいないんだもん。」

あ~。けーちゃん友達と春休み利用して

どっかに行ってたもんね~。

いつ言おうか迷ってたら

どっか行っちゃったからなにも言わずに

留学しちゃったんだっけ。

心「ごめんね~。
けーちゃん…

「すみません。」

女の人が声をかけてきた。

「今、色々な場所でカップルの
取材をしてるんですけど、おふたりの
写真をとってもいいでしょうか。」

心「私たちカップルじゃ……

健「いいですよ。
制服のままなんですがいいですか?」

けーちゃん?

私たちカップルじゃないよ?

きょーだいだよ!

しかも双子。

二卵生だからあんまり似てないけど

雑誌なんか載ったらお父さんと陽にぃに

怒られるよ。

「あちらの車に洋服があるので
おふたりで好きなのを選んでください
洋服は、プレゼントします。」

健「ここちゃんいこ。
俺がここちゃんの服選ぶから
ここちゃんが俺の服選んで。」

なんで、そんな元気なんだろ?

< 56 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop