片恋ひらり。
三角関係(変化)
あわただしい朝の登校風景・・・。


それは毎日変わっていない。


優に会ったらどうしよう。なんて説明しようかな。


秘密にしてた方がよかったりして!?


「・・・ぉす」


!!!!!この・・・この声は!!!


やっぱり優だぁ―――


「俺さ・・・昨日旬からメールもらったんだよね」


「どんな・・・内容?」


無理やり笑顔。だめだ引きつる・・・


・・・美玲。なんでだよ?俺じゃ・・・だめか?


俺じゃ・・・お前を幸せにできねぇのか?


「・・・んでだよ・・」


「え?」


「なんで・・・俺じゃねぇんだよ・・・。ずっと見てきたのに・・・」


「え・・・」


「・・・くそ」こぶしをグーにして俯く。かっこなんてつけてない。涙を隠してるだけだ。


美玲。美玲。美玲。心ではこんなに素直なんだぜ?


頼むからその笑顔をほかの男にみせねぇで欲しい。


その大きくてくりっとした目もこげ茶のサラサラの髪も白くてほっぺのふっくらした顔も。細い足も手もふっくらした唇も・・・。


もういっそのこと振られるなら・・・。


「・・・俺入学式から美玲が一番好きだった」顔を上げて言う。


「お前のバカなところも宿題忘れるとこも・・調理実習で塩と砂糖間違えたのも・・。」
同じ班だからわかることだ。旬はしらねぇ。


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