片恋ひらり。
+美由紀のキモチ
雨と風は窓ガラスを容赦なく打った。
こんなに荒れるとは思っていなかった。
朝は晴れてたのに。
暗かったから、電気がついていた。なんか、雰囲気が・・・
七不思議とかありそうな学校みたい。背景が暗くて電気で照らされているから、余計そう思ってしまった。
「美玲ごめーん」
たたたっと、美由紀が教室に入ってきた。
「ううんいいよー」
今は掃除時間。私と美由紀は給食当番だったから、掃除がない。
「大事な話があるの」
「いいの?教室にいっぱい人いるけど」
「いいよ」
そうして微笑んでから、真剣な顔になった。
「あのね・・・私の話聞いてくれる・・・?」
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